2025/10/8
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相続土地国庫帰属制度による承認数(令7.8.31現在) |
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相続により取得した土地が不要な場合、国庫に帰属させる、相続土地国庫帰属制度について、法務省の統計発表が、以前は隔月だったのですが、現在は毎月となったようです。本年7月31日現在の統計から1か月後の令和7年8月31日現在は、どの程度承認されたのでしょうか。 法務省のHPによりますと、令和7年8月31日現在で、申請件数は4,251件で、承認されたのが、1,936件です。前回と比べ、申請件数は117件、承認件数は65件の増加でした。承認の割合は約45.54%と、約45.25%だった前回よりも、約0.29%上昇しました。ここまでは、ほぼ横ばいの数字かと思います。 却下件数が前回の63件と同じ63件で、この1か月、却下はありませんでした。前回は5件ありましたが、前々回の2か月間も、却下がなかったので、申請も受け付けられないレベルのものは、イレギュラーなのかもしれません。不承認件数が前回の63件から4件増えた67件でした。不承認の増加数は、前回の6件と大きな差はありません。また、取下げが前回より46件増えた748件であり、前回の25件増加からは、倍近く増えました。こちらは前々回から前回への54件増加が2か月分なので、それと比べても、かなり増加しました。 いずれにも当てはまらないものが前回の1,435件から2件増加した1,437件でした。未だ審査中が33.8%と思われ、前回の34.71%よりも2.01%減少しました。前々回から前回への減少率は鈍化しましたが、再び増加に転じたのは、喜ばしいことだと思います。 全般的に見て、取下げが増加したことを除くと、数字はやや良くなりつつあります。需要があっても要件が厳しすぎるというイメージの相続土地国庫帰属制度ですが、何処まで身近なものとなるのか、今後も推移を見守りたいと思います。 |
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