相続土地国庫帰属制度による承認数（令7.9.30現在）

　相続により取得した土地が不要な場合、国庫に帰属させる、相続土地国庫帰属制度について、法務省の統計発表が、以前は隔月だったのですが、現在は毎月となりました。本年8月30日現在の統計から1か月後の令和7年9月30日現在は、どの程度承認されたのでしょうか。

　法務省のＨＰによりますと、令和7年9月30日現在で、申請件数は4,374件で、承認されたのが、2,039件です。前回と比べ、申請件数は123件、承認件数は103件の増加でした。承認の割合は約46.61％と、約45.54％だった前回よりも、約0.91％上昇しました。ここまでは、いずれの数字も微増しています。

　却下件数が71件で、前回の63件から8件増加しました。前々回から前回までは、却下はありませんでしたが、再び増えました。不承認件数が前回の67件から2件増えた69件でした。前回の4件増加から、2件減りました。また、取下げが前回より26件増えた774件であり、前回の46件増加から約半減し、前々回から前回までとほぼ同様となりました。わずかながら、改善の傾向があります。

　いずれにも当てはまらないものが前回の1,437件から16件減少し、1,421件でした。この数字の減少は初めてです。未だ審査中が32.48％と思われ、前回の33.8％よりも2.23％減少しました。未承認が減りつつあるのは、とても喜ばしいことだと思います。

　全般的に見て、数字はわずかながらですが、良くなりつつあります。未だ頭打ちになったとは言えない状況ですので、今後も推移を見守りたいと思います。