2025/10/6
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貴方が、貴方の合格するべき時に合格すればよい |
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お話にならないレベルの頃はともかく、合格が視野に入ったレベルになった後に試験に不合格になるのは、辛いものです。宅建は努力と結果が正比例しますし、行政書士試験も、ほぼ正比例します。しかし、司法書士試験の場合、大半の受験生が、これだけやっても駄目なのか、と打ちのめされることになります。 難関資格の受験は、公認会計士試験の短答式を除けば、年にたったの1回です。大学受験のように、複数受けて、そのうち一つ受かればよい、というような甘い世界ではありません。それを考えると、特に僅差で落ちた人は、絶望的な気持ちになるのも理解できます。また、フルタイムの職に就かずに、フリーター状態で勉強している人は、精神的にモチベーションを維持できなくなってきている場合も多いかと思います。むしろその方が健全です。フリーター状態で難関資格の勉強している人には、難関資格受験を、社会に出ることから逃げる口実にしている場合が少なくないからです。 もうモチベーションが維持できなくなりつつあり、来年の受験に重苦しさを抱えている人に私が言いたいのは、シンプルに、「貴方の人生にとって、その資格は必要ですか」、それだけです。 必要だと判断すれば、四の五の言わずに、敗因を徹底分析し、それを克服し、来年の試験で合格最低点を取るだけです。 どうか、シンプルに、自分にとってその資格が必要かを考えてください。もし、それ以外に考えることがあるとすれば、定職に就いていない受験を、家族に咎められている場合です。その場合は、定職に就いて勉強を続けることを視野に入れた方が良いでしょう。 そして、絶対にやってはいけないのは、試験批判です。試験批判は難関資格受験生にとって、下の下、最低最悪の行為です。匿名掲示板やSNSで試験批判を書き込んだり、他人の書いた試験批判を見て留飲を下げたりしている人は、ほぼ確実に、来年も不合格ですし、生涯合格できない、無限地獄で苦しむ可能性が大です。試験批判が許されるのは、合格者だけです。試験批判をするぐらいなら、撤退した方が良いでしょう。来年の合格者予備群は、もうとっくに敗因を分析し、それに基づき、試験批判など一切せずに、黙々と勉強していることを肝に銘じてください。 受験仲間がいる人は、仲間に合格者がいれば、取り残されたと苦しむことでしょう。それが貴方と学力が大差ない人だったり、むしろ学力が貴方より落ちる人だったりすれば、なおさらです。しかし、貴方がその資格を必要だと思うのなら、合格が他人から何年遅れようが、誰に先を越されようが、一切関係のない話です。貴方が、貴方の合格するべき時に合格すればよいだけです。 合格者には、残念な結果となった仲間にマウントを取る者が、少なからずいます。そういうデリカシーのない人間は、生涯変わりません。そういう人間とは、距離を取りましょう。 自分の幸不幸を、他人に判断される必要はありません。 自分の幸せは、自分で決めるしかありません。 誰かを見返す必要もありません。 自分の人生は、自分が納得していれば、それで良いと思います。 これを読んでくださった方が、前向きな判断をされることを祈っています。 |
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