相続土地国庫帰属制度による承認数（令7.4.30現在）

　相続により取得した土地が不要な場合、国庫に帰属させる、相続土地国庫帰属制度が開始され、本年4月末の時点で、約2年が経過しました。以前の記事では、令和7年2月28日現在の承認数を掲載しましたが、2か月後の令和7年4月30日現在は、どの程度承認されたのでしょうか。

　法務省のＨＰによりますと、令和7年4月30日現在で、申請件数は3,732件で、承認されたのが、1,586件です。前回と比べ、申請件数は270件、承認件数は156件の増加でした。承認の割合は約42.49％と、約41.3％だった前回よりも、約1.2％上昇しました。前々回までは、隔月の調査で3回連続鈍化し、前回は改善が見られましたが、再び伸び率が鈍化しました。。

　却下件数が前回の54件から4件増えた58件、不承認件数が前回の52件から2件増えた54件でした。この辺の増加数は、前回と大差ないかと思います。また、取下げが前回より58件増えた604件であり、こちらは前々回から前回への33件減少と異なり、12件増加と、再び増加に転じました。

　いずれにも当てはまらないものが前回の1,380件から50件増加した1,430件でした。未だ審査中が38.3.8％と思われ、前回の39.3％よりも1％減少しました。前々回から前回へ4.46％減少していることを考えますと、減少率が大きく下がっています。

　一時的なものか、そろそろ落ち着いてきたのかは未だ判明しませんが、諸々の数字は鈍化しつつあります。今後も推移を見守りたいと思います。