2024/12/15
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異ジャンルの資格を複数取得し生かしていないものがあっても悪くない |
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私は資格を多く所持しているので、資格マニアかと問われることがあるのですが、決してそうではありません。あくまでも、必要な資格を取得しているだけです。 私は、資格取得の目的は、人それぞれで良いと思っています。難関資格や、難関一歩手前の資格の取得目的は、必ずしも独立や、仕事で役立つことを目的とせず、自己啓発や単なる興味、将来の保険、学歴コンプレックスを解消する手段でも構わないと思っています。資格取得で迷惑をかけるのは、せいぜい、同居している家族だけです。それ以外の者が、複数資格を取得している者に対し、どうこう言うべきではないと思います。 少し前のネット記事ですが、40代後半に、セカンドステージの準備のために、サラリーマンをやりながら、CFP、中小企業診断士、マンション管理士、宅建等を取得した方の話がありました。この方は、中小企業診断士は取りっぱなしで、現在はマンション管理士に重きを置いているようですが、ちょっとした副業程度にしかなっていないようです。 この方の取材記事を執筆したのは、40代後半の女性ライターでしたが、最後の頁に「資格活用に活路を見出すおじさんたち」という見出しを付け、最後に「おじさんたちの『自分探し』は、容易に終わりそうにない。」と結んでいました。 実際のところ、ライター氏の本心はわかりませんが、正直、客観的に見て、遠回しではありますが、「おじさんが無節操に資格を取りまくっても、結局生かし切れていないのだから、本当のところ、意味あるんですか?」というのが本音のように読めました。 まず、「資格は持っている者が偉い。」というのが、私の意見です。持っていない者が持っている者に対し、どうこう言うべきではありません。その上で、私がこの「おじさん」をどう思うかと言いますと、年齢を考慮した上で、取得した資格のジャンルがあまりにも異なるので、若干、迷走気味の感は否めません。しかし、今は放置しているという中小企業診断士は、行政書士の何倍も厳しい難易度であり、立派な難関資格です。今は生かしていなくても、5年後、10年後に役立つ機会があるかもしれません。この方は、迷走気味ではあるけれど、自分の人生を真剣に考えて行動し、結果も出しているのですから、中小企業診断士以上の資格を有していない者に、この方をとやかく言う資格はありません。 同じように、異ジャンルの資格を複数している著名人に、元AKB48でタレントの、武藤十夢さんがいます。この方は、5年かけて8回目の受験で気象予報士(年2回受験可能)に合格したという根性のある方で、ほかに国家資格として、2級FP技能士や、キャリア・コンサルタントも有しています。本人は「将来に対する不安からです。」と語っているそうですが、大学院を出ているということも含めて、立派なものだと思います。 この方の年齢でしたら、脈絡のないジャンルの資格を複数有していても、全然構わないと思います。少なくとも、資格取得で見識は広がっているのですから、今は生かせていなくても、プラスの面は多々あったはずです。10年後、20年後に生かせる可能性もあるのですから、彼女のように、資格に興味のある方、特に若い方は、ジャンルを気にせずに、貪欲に勉強してしただきたいと思います。 |
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