2024/12/9
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夢を追うならフルタイムで働きながらの方がいい |
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大きな目標を持つ者が就業をどうするかは、各人のスタンスがありますから、私の考えはあくまでも一意見として参考にしていただけたらと思います。 私は、難関資格の受験のため、新卒で就職しないことや離職をすることお勧めしないこととは、以前も書きました。 私が正社員で初めて就職したのは、大学卒業から約3年半後の25歳でした。自分としてはこれでもかなり遅く、今でも後悔していますが、辰巳で働くようになり、旧司法試験から予備試験を受験している司法試験受験生を見ると、30代で社会人経験なしなど当たり前、40代で社会人経験のない者もそれほど珍しくない、50代で社会人経験のない者も、ちらほら見かけ、驚きました。 その人なりの価値観なので、当人が納得していればそれで構わないとは思いますが、無職・フリーター状態での難関資格の受験は、年齢を重ねるにつれ、合格が厳しくなるのも事実です。社会人経験なしで旧司法試験から予備試験経由の司法試験を受験し、40代、50代で最終合格した人を、個人的に知っています。でも、やはり、レアケースです。特に、50代は本当のレアケースです。 フルタイムで働きながら勉強している者でさえ、僅差落ちを2,3回繰り返すと、心が折れますし、モチベーションや集中力が大幅に下がります。無職・フリーター状態での勉強ですと、現状や将来に対する不安から、更にプレッシャーがかかり、試験直前で集中力が落ちたり、本試験でプレッシャーに負けたりします。個人的には、無職・フリーター状態で難関資格の受験を続けることはお勧めしません。やるなら、せいぜい2年、期間を区切った方が良いです。期間を決め、結果が出なければ、あとはフルタイムで働きながら勉強することをお勧めします。基本的には、在学中から勉強を始めたのなら、法科大学院以外の大学へ進学し、在学中に合格できなければ、新卒で就職して、働きながら受験する。社会人から勉強を始めるのであれば、最初から最後まで、働きながら受験することを、お勧めします。 怖いのは、新卒で就職せずに、20代後半以降まで、社会人経験のない人です。「えっこの歳でこんな話しかできないの?」「年齢に見合った常識がない」と言いたくなることが、多々あります。当人は、合格して社会に出れば、新卒で就職した人との差は埋まるだろうと思っているのでしょうが、その差は簡単には埋まらないと思います。 無職・フリーター状態での受験は、社会から現実逃避することと紙一重です。正直、どう客観的に見ても、難関資格の受験を、社会に出ることから逃げる道具に使っているとしか思えない人がいるのも事実です。このタイプで、新卒で就職しなかった人は、端で見て分かりやすいのですが、困ったことに、若い頃に新卒で就職し、退職後、ズルズルと長期間、フリーター状態で勉強している人は、なまじ社会の厳しさを知っているだけに、無意識に現実逃避的にそのような生活を送っているようにしか思えない人も、少なからずいます。多分、後者の方が、その生活を改めようとしない人が多いのでは、という気もします。 音楽や演劇など、フルタイムで働きながらアマチュア、セミプロで活躍し、その後プロとして活躍している人もいます。最近では、作家も普通の勤め人をしながらデビューを目指し、デビュー後もしばらくは、本業の仕事を辞めない人が多いようです。 夢を追うのは良いことです。私も夢を追ってきました。でも、夢を追うなら、フルタイムで働き、生活を安定させ、社会人経験を積みながらの方が断然良いと思います。 モラトリアムのツケは、20代、30代の人が考えているより、ずっと重いです。50代になり、そのことを益々実感しています。 |
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