2024/11/2
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難関資格保持者を学歴差別する者は学歴と社名だけの中身がない人 |
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「弁護士や公認会計士に頼むような案件は、高卒の弁護士や公認会計士には頼めない。高卒の弁護士や公認会計士と東大卒の弁護士や公認会計士だったら、後者に頼む。」というネットの書き込みを見て、驚愕したことがあります。また、日東駒専を「ニッコマ」と蔑称し、「難関資格も、ニッコマ卒が合格したら、所詮ニッコマでも合格できる資格。」いう書き込みも見たことがあります。 いるんですよね。難関資格合格者をも、学歴差別する人が。難関資格の合格は、学歴の高くない人が、努力して学歴を超えることに大きな意義があるのに、それを認めたくない、下剋上を認めたくない人が、ごく少数ですが、いるんですよね。そういう人は、医師も学歴を調べて、下位医大卒ではなく、上位医大卒を選ぶのでしょうか。緊急の治療が必要な時も、そうやって学歴で医師を選ぶのですかね。 資格は合格すれば一定の能力担保を受けるわけで、また、その後の研鑽が重要で、学歴は一切関係ないはずです。でも、それを無視して難関資格保持者を学歴差別する人は、その人自身が、大学名と社名で勝負している、中身のない人なのだと思います。日本の大手企業は組合が強いので、どんなに仕事ができなくても、人間性に問題があっても、本人に退職の意向がなければ、出向、転籍で、食い扶持だけは与えてもらえます。私は、大手企業からの出向者が大半を占める財団で10年超働いていたので、そのことをよく知っています。この人、中小企業だったらとっくにリストラになっているよね、というレベルなのに、軽く1000万を超える年収を得ている大手企業からの出向社員を、何人も見てきました。面白いことに、出向元から厄介払いされた度合いの強い人ほど、そのことに無自覚だったように思います。また、財団が仕事を発注する先が大手企業だったので、何の実力もなく、社名で勝負していて、会社名=自分の実力だと勘違いしている中身のない大手企業の社員も、嫌というほど見てきました。 公認会計士試験、税理士試験5科目、旧司法試験、予備試験経由の司法試験、司法書士試験、これらの試験の合格者は、ギフテッドクラスの天才でない限り、血反吐を吐く思いで勉強してライセンスを掴み取った者です。これらの者に敬意を持てとは言いませんが、少なくとも、人並みを何倍も超える努力をしてきて結果を出した者に対し、学歴差別をする人は、大学名と社名で勝負している、中身のない人だと強く実感しています。社会人になって、人並みの何倍も努力して、専門性を磨き、その道で認められている人は、難関資格保持者を学歴差別はしないと思います。たかが18歳、19歳の子供の頃の努力の成果をいい年まで引きずっている努力していない大人が、難関資格保持者を学歴差別しているのだと思います。ましてその18歳、19歳の子供の頃の努力の成果がAO入試や指定校推薦、帰国子女枠だったら、噴飯ものです。資格試験にはAO入試や指定校推薦、帰国子女枠もない、生の実力が問われますからね。 私は、士業の仕事は、顧問契約を締結するようなものでない限り、一期一会だと思っています。例えば、相続登記は、一人のお客さんから、何度も依頼を受けるものではありません。だからこそ、一回の出会いを大切にしたい。難関資格保持者を学歴差別する人とは、良いお付き合いはできないと思っています。 最後に、難関資格受験生で、高学歴でない人は、、難関資格保持者を学歴差別する人の存在は、一切無視していただきたいと思います。繰り返し言いますが、そういう人は、大学名と社名で勝負している、中身のない人なのです。そんな人でも、少し前までは定年まで逃げ切れましたが、今は50代半ばで役職定年となるときに、残酷な評価を突き付けられます。そんな人に何を言われようが、まったく気にする必要はありません。余計なことを考えず、難関資格合格で、下剋上を果たしていただきたいと思います。 |
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