2024/8/26

難関一歩手前の資格を複数所持すれば学歴フィルターを解除すべき

 私は就職の専門家ではないので、以下、あくまでも私個人の見解ということでご理解ください。

 前回は、私が大学生に戻れるのなら、大学在学中にどのような資格を取得するかについて、中小企業診断士、土地家屋調査士、社労士を挙げました。私は大学生のアドバンテージでもある、長い夏休み、春休みを利用すれば、この3資格のいずれかを大学在学中に取得するのは、十分可能だと思っています。ただ、このレベルの資格もハード、もう少し難度の低い資格で何とかならないか、という方もいらっしゃるかと思います。また、この3資格に興味のない方もいらっしゃるかと思います。そこで、難関一歩手前の資格の複数の取得で挽回できないかを考えてみます。

 例えば、不動産業界に限定されてしまいますが、マンション管理士、管理業務主任者、宅建の組み合わせもあります。

また、簿記1級+FP2級、あるいは、CFP若しくはFP1級と簿記2級という組み合わせもあるかと思います(勿論、両方1級ならベターです。)。

 もっと確実に取得できるパターンとして、簿記2級+FP2級(できればAFPも)+英検準1級若しくはそれと同等のTOEICなども考えられます。

 私個人は、難関未満の資格を複数取得するのはありだと思っています。ただ、学歴フィルターで排除されてしまう学校の場合、最低でも社労士以上の資格でないと、決定打とまではいかないのでは、という気もしています。

 しかし、私は、難関一歩手前の資格を複数取得すれば、学歴フィルターを解除しても良いと思っています。学歴至上主義者特有の理論である、「努力して結果を出した実績の証明である学歴は重要」というのは、資格取得にも当てはまりますし、一般教養としては重要であっても、社会に出たらほぼ使わない大学受験の知識よりは、難関一歩手前の資格の知識の方が、よっぽど仕事では役に立ちます。むしろ、学歴フィルターで排除される大学なのに、難関一歩手前の資格を複数取得したというのは、「負けを認めた上で、挽回する努力をして結果を出した。」という、タフネスの証明でもあります。殆どの大手企業が、高学歴だけれど挫折に弱い社員に頭を悩ませているとは思いますが、彼等よりは、ずっと有用だと思っています。

 また、18,19歳での努力よりも、「人生の夏休み」とも称される、誘惑の多い大学生時代に資格取得で結果を出した方が、私はずっと尊いと思っています。

 企業の採用担当者は、本来なら学歴フィルターで排除される大学であっても、是非、難関一歩手前の資格を複数取得した学生の採用に、積極的であっていただけたら、と思います。