2024/8/24

私が大学生に戻れるとしたら、在学中にどのような資格を取得するか

 大学生が大学在学中に取得するべき資格は、学歴フィルターで排除される大学か否かで異なると思います。排除されない大学でしたら、プラスアルファにすぎませんが、排除される大学でしたら、より切実な問題だからです。私は、AO入試の存在しない、私大バブル初期の世代なので、今とは状況がかなり違いますが、東京の中堅私大の代表校のよな大学の出身なので、その切実さはよくわかります。ここでは、関東でしたら、GMARCH未満の大学を想定したいと思います。

 私は、以前の記事でも書きましたが、大学を再受験するか迷っている場合、1浪で済むのでしたら、再受験もありだと思っています。しかし、仮に再受験が上手くいったとしても、入学金も更に払う必要がありますし、経済的負担が大きいのも事実です。そこで、大学の再受験を見送るとすると、やはり、大学在学中での資格取得が現実的でしょう。

 では、どのような資格を取得するか、学歴をチャラにできるのは、司法試験、司法書士、公認会計士、税理士ですが、大学在学中に確実に合格する、と考えますと、簡単にはお勧めしません。その下の難易度としては、次に来るのが不動産鑑定士と弁理士(弁理士は、20年以上前は最上位グループでしたが、現在は大幅に難易度が下がり、最上位グループから脱落したのは周知のとおりです。)、更にその下が中小企業診断士、その下が土地家屋調査士、その下が社会保険労務士で、社労士は難関資格一歩手前から近年の難化でようやく難関資格へ昇格、個人的には、社労士が現在の難関資格の底だと思っています。まあ、合う、合わないという個人の嗜好の問題もあるので、一概には言えませんが、大まかな難易度のグループ・階層は、こんなところかと思います。

 現在は、早い会社ですと、大学3年の6月頃から企業のインターンが始まるそうで、できれば、それまでにある程度の難易度の資格取得が必要です。私でしたら、中小企業診断士、土地家屋調査士、社労士のいずれかを、大学2年時中に合格することを目指します。まず、大学入学時点で、大学を再受験するか否かをじっくり検討します。その結果、大学の再受験を見送るのでしたら、大学1年の頭から、資格取得に全振りします。上記3資格は、社会人受験生が多い資格です。その点、大学生には、2か月近い夏休みという、社会人にはない強力なアドバンテージがあります。私は、大学入学直後から勉強を始めて、夏休みをうまく活用すれば、上記3資格のうちのいずれかに、大学1年で合格できる可能性は十分あると思っています。たとえ不合格でも、それなりの点数が取れていれば、大学2年で合格できる可能性は、十分あると思います。

 土地家屋調査士は専門性が強すぎるので、卒業後に一般企業に就職する場合、デベロッパーぐらいしか思いつきませんが、デベロッパーで社会人経験を積んで、キリの良い所で独立に向けて土地家屋調査士事務所へ転職するのもありだと思います。社労士でしたら、社会人1年目から企業内社労士として活躍し、キャリアを積んで、上手く世の中を渡っていけるのでないか、と思います。私は就職の専門家ではないのではっきりとしたことは言えませんが、現在はこれら3資格のうち一つでも就活までに取得することができれば、学歴フィルターを乗り越えられる可能性は十分あるのではないか、と思っています。