2024/2/1

ITパスポート試験合格体験記②

 それでは、具体的な勉強方法を書いていきます。近年、複数の資格試験を短期合格し続ける人達の勉強スタイルは、テキストを読まずにいきなり過去問を解き、テキストを必要な範囲で補助的に使う、あるいは薄手のテキストをざっと一読した後、過去問を中心とした問題演習にウエイトを置くという方法がトレンドになっているように思います。つまり、知識を大胆に絞りながら、過去問を中心にアウトプットの実戦をメインにし、予備校や教材を自身に必要な範囲で能動的に使うという方法をゲーム感覚で執る人達が、複数の資格試験で短期に結果を出し続けているように思います。

 私は、その究極形として、基本書は購入せず、過去問集だけで合格しようと思いました。過去問集は、書店で最もしっくりきた、インプレスを用いました。過去問集も、テキストも、人それぞれ好みがありますから、何でも良いと思います。ご自身が最もしっくりくるものを選んでください。自分の予定としては、過去問集を問題と答えを一緒に見て、まず1回読み込む→過去問を1回解く→誤ったもの、正解したが、根拠を誤ったもののみ、繰り返す。これで行く予定でした。

 ところが、予想以上に、ボリュームがあるのです。知識そのものは興味が持てるもので、苦痛ではなかったのですが、ボリューミーで、なかなか進まない。そして、用語を正確に暗記しないと合格できないことがわかりました。しかも、文系非IT職には、一見、似たように見える用語の違いが、よくわからないのです。

 そこで、時間的に、過去問を実際に解くことは、諦めました。過去問は読み込みだけにすることにして、再度読み込みが必要な気になる点に付箋を貼りました。そして、用語は絶対必要なものを30ほどに絞り、単語カード化して、繰り返し正確に暗記しました。

 試験は日曜の午後(14時だったと思います。)、会場は地元のパソコン教室でした。当日昼までかかって、ようやく付箋箇所の読み込みが終わりました。正直、厳しいな、と思いました。短時間でやれるだけのことはやったけれど、過去問を読み込んだだけで解けなかったというのは、致命的だと思いました。1000点満点中600点で合格なのですが、300点台後半、400点も厳しいだろうな、と思っていました。会場が自宅から徒歩圏内でなければ、受験は見送っていたと思います。試験はパソコンでランダムに問題が出る、CBT方式で、受験後、即、結果がわかるため、不合格だったら、帰りに書店に寄って基本書を買い、1週間か2週間後の試験を申し込むつもりでした。というよりも、そうなると思っていました。何度も書いて恐縮ですが、威勢の良い短期合格の体験記を鵜呑みにしたことを、後悔しました。