2024/1/31

ITパスポート試験合格体験記①

 私がITパスポートを受験したのは、宅建、行政書士、2級FP技能士、AFP、ワープロ検定、パソコン検定と、司法書士試験の発表待ちの間に取得できる資格はあらかた取得してしまい、あとはIT国家資格と簿記ぐらいしか、残っていなかったからです。

 私は、司法書士の予備校の模試を多く受けるぐらいだったら、FP3級など、難易度は低くても、「本試験」を受けた方が、見えてくるものは多い、という考えです。実際、司法書士に合格した令和3年は、司法書士の予備校の模試は、2回しか受けませんでしたし、それで十分でした。

 以前の記事でも書きましたが、ITパスポート試験が、文系非IT職で事務職の平均ITスキルの者が頑張って無理なく合格できる、唯一のIT資格であるというのが、私の意見です。この資格は、文系非IT職のITリテラシーを高める、という点において、とても良い資格だと思っています。近年では、ニトリが全社員の資格取得を目指すと公表して、話題になりましたが、とても良い試みで、そのような企業が増えてほしいと思います。就活をにらみ、是非、文系大学生も在学中に取得していただきたいと思います。

 この資格は、簡裁代理等能力認定考査に似た状況にあると思います。それは、試験発足時の本当に難易度が低かった頃に合格した者が、「簡単だ、簡単だ」と吹聴してしまったため、いまだに簡単な試験であると誤解されている点にあります。たしかに制度発足時は、難易度は低かったかもしれませんが、今はそれなりに難しくなっているという点は、簡裁代理等能力認定考査と共通していると思います。したがって、ITパスポートは、文系非IT職で事務職の平均ITスキルの人は、それなりに真剣に勉強する必要があります。

 なお、私は、「資格試験の合格体験記、合格体験談というものは、良心的な人ですら2割増し」と書いたので、なるべく2割増しにはならないように書いていこうと思います(笑)

 私がITパスポートを受験したのは、令和2年11月29日でした。その1週間前の同月22日に、全経基礎簿記(旧簿記4級相当)の試験を受けていたため、勉強期間は1週間、合計で23時間から24時間といったところです。全経基礎簿記を受験した大塚の全経会館からの帰りの電車から勉強を始めました。なぜそんな短期間での受験を決意したかといいますと、一夜漬けでITパスポート試験に合格!というような威勢の良いSNSを鵜呑みにしてしまったからです。おかげで、地獄を見ました(苦笑)

 今でも文系で知識ゼロから20時間を切る時間で合格したとかSNSで挙げている人がいますが、そのような人は、以前、私が書いたように、元々ITリテラシーの高い人である可能性が十分あります。威勢のいい文系によるIT資格の短期合格の体験記を鵜呑みにするのは、本当に危険です。