2024/1/25

文系の応用情報技術者合格体験記の罠①

 私は、IT国家資格の入門編でもある、ITパスポートに合格していますが、その2ランク上の応用情報技術者試験にも挑戦しようと勉強して、途中で諦めたことがあります。この2試験の勉強をしてつくづく実感したのが、「文系で応用情報技術者に100時間で合格した。」等のSNSでの合格体験記の多くが、かなり眉唾物だということです。

 その〇時間で合格した、というのは(多少の誇張の可能性はありますが)、嘘ではないかもしれません。しかし、おそらく、その前提を隠している者が多いという印象です。あくまでも推測ですが、文系でIT国家資格に短期合格した者の大半が、文系非IT職で事務職の平均ITスキルの者よりも、多少なりともITリテラシーが高い可能性がある、ということです。意図的かどうかは、その人次第ですが、私は、文系でIT国家資格に短期合格した者の大半が、そのことを隠していると思っています。

 そもそも、私は、IT資格に限らず、資格試験の合格体験記、合格体験談というものは、良心的な人ですら2割増しだと思っています。人間、誰しも都合の悪いことは隠したがります。無意識の場合もあるとは思いますが、資格試験の合格という自身の偉業にケチをつけないために、多くの人は、都合の悪いことは表には出しません。文系のIT資格の短期合格者は、特に自身のITリテラシーの高さを明らかにしていない、というのが、私の印象です。